土曜日に何故かタンスの角を枕に寝ていたら、今日になっても後頭部が痛い、張田屋桃次郎です。
耳の後ろが痺れていて感覚が鈍い・・・(; ̄O ̄)
先日母親が白内障の手術をしました。
術後の通院のために少しの間留守にすることがありますが、ご了承下さい。
白内障については皆さんご存じだと思いますが、結構誤解をされている方もいらっしゃいます。
医学のことなので難しいことは、その専門的なサイトをご覧下さい。
ものすごく簡単に説明をします。
目の構造をカメラに例えるとレンズ(水晶体)とフイルム(網膜)でものが写って見えます。
そのレンズが白く濁ってくるのが白内障です。
原因はいろいろありますが、一番は加齢です。80歳以上で100%といわれています。
ただレンズのどこが白く濁っているかによって、訴える症状はまちまちです。レンズの端っこが濁っていてもなかなか気付かず生活に支障が無いのですが、真ん中がちょっと濁っているだけで物がぼやけたり霞んだり見えたりします。
治療には手術しかなく、処方される目薬は症状の進行を抑えるためのもので、治す薬ではありません。
手術は、濁ったレンズをとって、真新しいレンズを入れるのですが、私が眼科にお手伝いに伺っていた20年ほど前と比べたら、今は格段に簡単になっていて、片眼の手術ならほとんど日帰りです。
20年前は約1週間入院をしました。
そのもっと前には、眼内レンズに保険が適用されず、レンズ代は自費で10万から20万円くらい(これが病院によって金額がずいぶんと違った)かかるので、当時は入れない方が多かったです。
そして、眼内レンズの代わりに魚眼レンズといわれるすごい凸レンズを入れたメガネを掛けたのでした。
因みに、現在はほとんどの場合眼内レンズを目に入れるのですが、だからといってメガネが必要なくなるわけではありません。
持って生まれたレンズ(水晶体)は、そのレンズを厚くしたり薄くしたりして焦点(ピント)を合わせています。ところが人工の眼内レンズはそのピント調整機能がないので、遠くを見るときか、近くを見るときか、あるいはその両方でメガネが必要になります。残念ですが手術前に使っていたレンズは全く使えなくなります。
特別度の強いメガネは必要ありませんが、ピント調整機能を補う遠近両用レンズがお薦めです。
ところで、現在の医療では、濁ったレンズの交換はできますが、傷んだフイルムの交換はできないので網膜が剥離したり、感度が鈍ったりした場合治す治療法はないのです。
但し、今、iPS細胞を使って網膜を再生する臨床研究が行われています。おそらくそんなに遠くない将来、数年のうちに実用になると思います。
そうなると眼科の治療は飛躍的に進むことになります。
そう、大丈夫。
『iPS細胞はありま〜す』